チラシやパンフレット、ポートフォリオなどをA4サイズで印刷しようとするとき、「この写真、使って大丈夫かな?」「印刷したらぼやけたりしないかな…」と不安になること、ありませんか?
この記事では、A4サイズで画像を印刷に使うときに必要な画像サイズ(ピクセル数)の目安を、使い方別にやさしく解説します。
そもそも「dpi」ってなに?
まずはよく聞く「dpi」という言葉の意味から説明しますね。
- dpiとは「dots per inch」の略で、1インチの中にどれだけ点(ドット)があるかを表したものです。
- 簡単に言うと、dpiの数値が大きいほど、画像が細かくキレイに印刷されるということ。
たとえば、
- 300dpiは、印刷会社などでも使われる「高品質な印刷」に必要な解像度。
- 200dpiは、家庭用プリンターなどでも十分キレイに出せるレベル。
- 150dpi以下になると、やや粗さが目立ってきます。
A4サイズで印刷するとき、必要なピクセル数は?
A4サイズは、210mm × 297mmの紙の大きさです。これをピクセルに変換すると、下の表のようになります。
解像度(dpi) | 必要なピクセル数(横 × 縦) | 印刷の目安 |
---|
300dpi(高品質) | 約2480 × 3508ピクセル | 写真・商業印刷におすすめ |
200dpi(標準) | 約1654 × 2339ピクセル | 家庭用プリンターやチラシなど |
150dpi(やや粗め) | 約1240 × 1754ピクセル | 簡易的な印刷物、遠くから見るもの |
画像を使う「サイズ」によって必要なピクセル数は変わります!
A4の中で画像をどのくらいの大きさで使うかによって、必要なピクセル数も変わります。
たとえば…
A4の紙いっぱいに写真を使いたい(背景や表紙など)
- おすすめ画像サイズ:2480×3508ピクセル以上
- これは「300dpi」の解像度でA4全体にキレイに印刷できるサイズです。
- それより小さい画像を無理に引き伸ばすと、ぼやけたり荒く見えたりする原因に。
A4の半分くらいに画像を使う(本文の中の写真など)
- おすすめ画像サイズ:1240×1750ピクセル以上
- 画像を1/2サイズで使うなら、元の解像度も1/2でOK!
- 高解像度を求めるなら、200dpi〜300dpiを目安に。
A4の1/4くらいに小さく画像を入れる(カット・挿絵など)
- おすすめ画像サイズ:620×875ピクセル以上
- 小さく使うぶんには、画像サイズもそこまで大きくなくてOK。
- ただし、元画像があまりに小さいと「ジャギー(ギザギザ)」が目立つので注意!
ワンポイントのアイコンやロゴを入れたい
- おすすめ画像サイズ:300〜800ピクセル程度
- アイコンやロゴは、あまり大きな画像でなくても大丈夫。
- ベクターデータ(.ai や .svg)なら、サイズを気にせずキレイに使えます!
画像サイズの目安まとめ表
画像の使い方 | 画像サイズの目安(最低) | 解説 |
---|
A4全体に使う(背景や表紙) | 2480×3508ピクセル | 高品質な印刷に対応できる |
A4の1/2サイズ | 約1240×1750ピクセル | 半分の面積なら半分の解像度でOK |
A4の1/4サイズ | 約620×875ピクセル | 小さい挿絵などに使えるサイズ |
ワンポイント(ロゴなど) | 300〜800ピクセル | あまり拡大しなければ問題なし |
「画像のサイズが足りないかも…」というときは?
もし手元にある画像が「少し小さいかも?」と感じたら、以下のような工夫もできます。
- 画像を少しぼかして背景として使う(荒さを多少ごまかせる)
- Photoshopで画像を高解像度に拡大補正する(「詳細保持2.0」など)
- 不要な余白をカットして、必要な部分だけを大きく使う
- ベクターデータを使えば、どれだけ拡大しても劣化しません
まとめ
- A4にキレイに印刷したいなら、2480×3508ピクセル(300dpi)を目安に!
- 画像を使うサイズに合わせて、必要なピクセル数は変わる
- 小さく使うなら、1000ピクセル前後でも大丈夫なことが多い
- 不安なときは、画像を実際に配置して拡大してみるのが一番確実!
これで、「どの画像を使えば安心か」が判断しやすくなるはずです。印刷で失敗しないためにも、画像のサイズチェックはとても大事です!
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フリーランスWEBデザイナー。月間25万PVのブログサイトも運営しています。