説得力のあるデザインコンセプトを作るために大切なこと

yayoi

デザインにおいて、ただ耳触りのいい言葉を並べるだけでは足りません。本当に求められるのは、実現できるコンセプトを考え、クライアントやエンドユーザーに納得してもらうことです。

今回は、説得力のあるコンセプト作りのコツを紹介します。

1. 理想だけでなく、現実を見据える

たとえば、「誰でも簡単にプロ並みの写真が撮れるカメラ」というキャッチコピーがあったとします。
魅力的に聞こえますが、実際にそんなカメラを作るのは簡単ではありません。もし実現できなければ、期待を裏切る結果になってしまいます。

コンセプトを考えるときは、理想と現実のバランスを意識することが重要です。
どんなに魅力的でも、実現可能でなければ意味がありません。

2. 「A&B構文」で伝わりやすくする

わかりやすく説得力のあるコンセプトを作るために役立つのが、2つの言葉を「&」でつなぐ「A&B構文」です。
言葉のリズムがよく、視覚的にも耳にも自然に入ってきます。

A&B構文の代表的な3パターン

① 動詞型

  • 例:Snap & Share(撮ってすぐシェア)
  • ふたつの動作を組み合わせ、サービスの使い方や魅力を直感的に伝える方法。
  • ただし、具体的にどう実現するかがはっきりしていない場合には使わないほうがよいです。

② 同義型

  • 例:Smooth & Easy(なめらかで簡単)
  • 近いイメージの言葉を並べることで、安定感や安心感を与える方法。
  • 初めてのクライアントとの案件など、慎重に信頼を築きたいときに向いています。

③ 対語型

  • 例:Fast & Slow(速いけどゆったり)
  • 相反する言葉を組み合わせ、印象に残る魅力的な表現を作る方法。
  • キャッチーさは抜群ですが、実現が難しいコンセプトになりがちなので注意が必要です。

3. コンセプトは「目的地」へ向かうための地図

コンセプトは、デザインの方向性を定めるための「地図」のようなものです。
その場だけ耳触りのいい言葉を提案するのではなく、最終的にエンドユーザーに価値を届けるための道筋を示す役割を持っています。

大切なのは、

  • 最後にどんな成果を目指すのかを意識すること
  • クライアントの期待を超えるアウトプットに導くこと

です。

まとめ

説得力のあるコンセプトを作るためには、

  • 理想と現実のバランスを見極める
  • 「A&B構文」でわかりやすくまとめる
  • 方向性を示す地図としてコンセプトを設計する

この3つをしっかり押さえておきましょう。

耳障りのいい言葉を並べるだけではなく、最終的に成果に結びつくコンセプトを作れるかどうか。
そこに、デザイナーとしての本当の価値があるのです。

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