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イラレの「メトリクス」「オプティカル」「和文等幅」の違いは?シーンに合わせた適切な使い方を詳しく解説!【初心者向け】

yayoi

Illustrator初心者さん向けに、今日はよく出てくる謎のマーク「V/A」の正体と、その下にある「メトリクス」「オプティカル」「和文等幅」って何?という疑問に、詳しく、わかりやすく答えていきます!

V/Aって何?

Illustrator(イラレ)を使っていると見かける「V/A」というマーク。これはカーニングという、文字と文字の間隔を調整するための機能を表しています。

文字の間が広すぎたり狭すぎたりすると、読みにくくなったり、全体のデザインバランスが悪く見えたりしてしまいます。カーニングをきちんと調整することで、見た目が整った、読みやすいデザインを作ることができるのです。

そして、カーニングをどんな基準で調整するかを選ぶのが、「メトリクス」「オプティカル」「和文等幅」という3つの設定です。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

メトリクス・オプティカル・和文等幅の違い

1. メトリクス(Metrics)

メトリクスは、フォントに最初から組み込まれているカーニング情報を使って文字間を自動的に調整するモードです。

フォントを作ったデザイナーが「この文字とこの文字の間はこれくらいがきれい」と設定している情報(ペアカーニング)をもとに間隔が決まります。

特徴

  • 文字同士の組み合わせに応じた、自然でバランスの取れたすき間が設定される。
  • フォント自体が高品質であれば、非常にきれいな文字組みができる。
  • フォントにカーニング情報がない場合は効果が出ないこともある。

向いているシーン

  • 雑誌やウェブサイトの本文
  • 普通のキャッチコピーや説明文
  • 欧文フォントを使ったとき(英語など)

注意点

  • 安価なフリーフォントや手作り感の強いフォントでは、カーニング情報が不十分なこともあるので、その場合は別の設定を検討しましょう。

2. オプティカル(Optical)

オプティカルは、Illustratorが文字の形(字形)を自動で解析して、最適なすき間を計算しながらカーニングするモードです。

特徴

  • フォントのカーニング情報に依存せず、見た目に応じてすき間を決めてくれる。
  • カーニング情報が弱いフォントや、異なるフォントを混ぜて使うときにも自然なバランスを保ちやすい。
  • ロゴやタイトルなど、大きなサイズの文字でも違和感なくきれいに整う。

向いているシーン

  • ロゴデザイン
  • 大きなタイトル文字(広告、ポスターなど)
  • 見た目を重視したいデザイン全般

注意点

  • Illustratorの自動判断なので、まれに違和感のあるカーニングになることも。
  • 最終的には自分の目でチェックし、必要に応じて手動で微調整するのがベストです。

3. 和文等幅

和文等幅は、日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)を、すべて均等な幅で並べるモードです。

特徴

  • 文字ごとの幅をそろえることで、整った印象の日本語文章が作れる。
  • 特に多くの文字を扱う場面で、読みやすさが向上する。
  • 縦書き・横書きどちらにも対応できる。

向いているシーン

  • 雑誌やカタログの本文
  • 名刺や封筒など、細かい日本語情報をきれいに並べたいとき
  • 表組みやリスト表示など、文字の整列が重要なレイアウト

注意点

  • 英数字が混ざるとバランスが崩れることがあるので、必要に応じて英数字だけ別設定にするか、手動で調整するのがおすすめです。

まとめ

設定名特徴向いている場面
メトリクスフォントに組み込まれたカーニング情報を使用する本文、普通の見出し
オプティカルIllustratorが字形を見て自動調整するロゴ、大きなタイトル、目立つ文字
和文等幅日本語を均等に配置する雑誌の本文、名刺など細かい情報整理

初心者さんへのアドバイス

初心者さんは、まず基本的にメトリクスを使って文字を組み、

  • ロゴやタイトルなど”目立たせたい”ときにはオプティカルに切り替える
  • 日本語がメインのデザインでは和文等幅を使う

という流れを覚えておけばOKです!

文字の間隔を少し意識するだけで、デザイン全体のクオリティがぐっと上がります。最初は迷うかもしれませんが、何度も使っていくうちに感覚がつかめてきますので、ぜひいろいろ試してみてくださいね。

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